Production during the Winter Season

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"Linen factory production during the winter season."

冬場の工場生産性(Part 3)

冬のシーズンはリネン工場、クリーニング工場にとっても忙しいと思います。 忙しいのに生産性が上がらないのが、この冬場です。 何故でしょう?、バカみたいな現状がそこにあります。参考に!




馬鹿に成らない気温の差

夏場30℃以上になり大変な工場内も、冬場午前中は寒い位になっています。 機械にとってもこの事は大変影響を受けます。

夏30℃の工場内が冬5℃とすると25℃の差は、蒸気を熱源とする機械はもろにその影響を受けます。
回転乾燥機の場合、空気取り入れ温度が25℃下がると"ヒータで昇温する温度も25℃下がります?"
(現実は理由が有り、差はこれだけ出ません。)
これだけでも"乾燥時間が10〜15%従来より長くなります"。
(夏から秋、冬と緩やかに気温変化するので気が付き難い。)

洗濯機の昇温、温水タンクの昇温...さらに放熱が多くなり、ボイラーもヒイヒイ!

洗いは手を抜けるが乾燥はそうは行かない(時間) 忙しくなると増産する為簡単に洗浄プロセス時間の短縮をしてしまいます。 夏場より若干シミの固着状態が軽くなるので短縮は可能ですが"乾燥時間は同じです"。 洗浄で増産出来た分は基より、乾燥時間が多い目に掛る冬場は乾燥出来ません。
"乾燥機が足りない!"となります。(仕上げ機器も同様です)

設備計画をする場合、予め余裕率を含めて計算するのは常識です。苦しい時の乾燥機(仕上げ機器) これはポイントです。

苦しい時のヒント
回転乾燥機の"ヒータ掃除をしましょう"これが以外と効きます。
蒸気を扱う機器には必ずスチームは漏らさずドレンを排出するスチームトラップが付いています、 "スチームトラップの点検を" しましょう。

来年の為に!
まず、蒸気を扱っている機器の"データを取りましょう"(ポイントはすでに出てますね)
更に、放熱をしている所を丹念にチェックしてメモします。(冬場の方がわかり易い)
そして、時間の取れる時に改善します。"設備一時、効果一生"一個所の改善では効果はほとんど感じられませんが、 まとめて実施すると、以外なほど効果がでます。




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