Proper maintenance of washers and extractors.

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上手な洗濯脱水機のメンテナンス

メンテナンス

メンテナンスはとても厄介なもので、なかなか手が回り難いものです。 しかし、これの良し悪しで機械の寿命が左右され、何と言っても忙しい時に故障するのはたまりません。

メンテナンスは今まで維持、管理といった事が中心でしたが、故障の予防にも大きな効果が有り メーカも取り扱い説明書に工夫するなど力を入れている様です。

最近の洗濯脱水機は性能が向上し、しかも日常のメンテナンス項目も大幅に減少しました。 勘所を押えて短時間に、しかも簡単にメンテナンスする方法を考えて見ましょう。


** 機械は警告を発信します **

機械は"音や動作"で警告をちゃんと出します。
聞きなれない騒音が出たり音の音色が変わったりした場合、まず場所の特定をします。

ポイント1
洗濯脱水機の第一に重要な部分は"主軸軸受け"です。(通称主軸ベアリング) 言うまでもなく、いつも回転している部分を支えています、"グリース、オイルは必ず定期的に補給します。"
廃油配管が接続されている場合、必ず給油時に廃油も点検します。(水が出ていたら大変です!)

小型機械の場合、過度の給油に注意しましょう、ドラム側に余った油が出る場合が有ります。 あまり機械を使用しない時は給油の頻度は控える事が肝要です。

ポイント2
脱水時に使用している"防振装置"も重要です。
スプリング式と空気バネ式が有ります。いずれもめったに故障する事は有りませんが 外胴が無負荷の状態で、傾がっていたら危険です使用は控えるべきです。

バネと一緒にショックアブソーバが取り付けられています。ほとんどがオイル式を採用しているので 繰り返し脱水すると、オイルの温度が上昇し、多少外胴の揺れが大きくなります。 ショックアブソーバは寿命が有りますので、外胴の揺れが大きくなった事を感じたら交換しましょう。

ポイント3
電気部品は"水分、高温度、ほこり、雷"が嫌いです。
最近の機械はマイコン、シケンサー、インバータが多く採用されています、掃除は必ず必要です。 コンプレッサーのエアーを1kg/cm2に程度に減圧して吹き飛ばしましょう。 電気部品の耐熱温度はほとんどが60℃です、もちろん結露や凍結はいけません。

注意しましょう
洗濯脱水機へ衣料を入れる場合必ず"基準負荷量以下"にします。 過負荷にすると機械の寿命を縮めます。逆に基準負荷量の60%より少なくなると、脱水時バランスが 取り難くなりアンバランスが発生しこれも寿命を縮めます。 (主に主軸周りの寿命を縮めます、脱水時アンバランスが多いと振動で色々な部品いたみ易いです)


** メンテナンスの実際 **

メンテナンスはほとんどが標準的な工具で出来ます、取り扱い説明書にほとんどの情報が記載されています。 機械の構造を少し理解し、実際に行って見ましょう。

給 油
まず必要な"油を準備します。"
自動給油装置で給油されている場合、どのくらい時間が経過すると給油すべきか知る必要が有ります。 給油した時、荷札に給油した日付けを書いて取り付けましょう。 親切なメーカの場合、日付けが記入出来るシールが取り付いて場合が有ります、利用しましょう。

電気回り
故障の"80%以上が電気回り"と言われています。
その中でも多いのは、エアーソレノイドバルブの作動不良です、ほとんどが汚れたエアーに起因します。 調子の悪いソレノイドバルブをドライバーで外し分解掃除すると、たいがい直ります。

コンプレッサーと機械のエアーフィルター"ドレンは毎日行いましょう。" ドレンした時、牛乳みたいなものが沢山出てきたらコンプレッサーに"エアードライヤー"取り付けを考えましょう。

注意しましょう
蒸気が接続されている所は加熱されています、やけどに注意しましょう。 電気は必ず元を切てから、回転部分に手を入れない..."安全優先で不具合早期発見しましょう。




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